【7研アドカレDay16】STAY☆GOLDと黄金の旅路 ※おまけもあるよ


これはなに

これは7研連合アドカレ企画の16日目の記事です。

1ヶ月前から温めていただけあって文量マシマシです、読んで。




今回の内容は、タイトルの通り
STAY☆GOLDの歌詞考察です!
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ええ、研究会ですから歌詞の研究は基本中の基本ですよ。
特にSTAY☆GOLDはナナシスを象徴するような楽曲で、ナナシス本質に肉薄する歌詞は多くの支配人の胸に深く刻まれていることでしょう。











そしてもちろん解釈は自由です。1
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今回は競走馬"ステイゴールド"の生涯とSTAY☆GOLDの歌詞について考えてみます!
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概要

この記事の半分ぐらいを使ってステイゴールド(以下ステゴ2)の競走歴、ちょっとその後についてお話します。
競馬とかウマ娘3のこと知らなくても大丈夫です!
ちなみに知ってると尚良いです。

ウマ娘にいる馬しか知らないとか別に史実に興味ないオタクにステイゴールドという馬を知ってもらいたい一心で書いてます。
ステゴの生涯についてご存知の方はもう本題まで飛ばしてもらっても構いません。





競馬知識0でもわかる用語解説

ウマ娘をやっていればだいたいこのへんの用語はわかります(一部例外あり)。
一応重要度順に並べたつもりです。あと説明は驚くほど適当です(クリックorタップで開きます)。

競馬関連用語に全然明るくない人は読んでおいてください。

  • GⅠ
    • 一番デカいレース。
    • 当然相手のレベルが高いため、特にGⅠを勝った4馬は大きな賛辞が与えられたり、与えられなかったり。5
      • Jpn1とかは今回関係ないんで置いときます。
  • G2
    • 二番目にデカいレース。
      • GⅠの前哨戦として使われることがよくある。
  • G3
    • 三番目にデカいレース。
      • GⅠの前哨戦として使われることがよくある。
  • 重賞
    • デカいレースの総称。
  • 条件戦
    • 出走に条件のあるレース。デカくはない。例えば未勝利だったり、収得賞金6がn万円以下だったり。
    • 重賞に出られるようになるために出る。7
      • デカいレースに出るには賞金を稼ぐ(≒勝つ)必要があります。その賞金稼ぎ。
  • オープン馬
    • 強めの馬の証。たくさん賞金を稼ぐとこの称号がもらえる。
    • オープン馬になる馬すら一握りにすぎないので重賞勝つ馬なんてほんのひとつまみです。8
  • 掲示
    • 競馬場にある電光掲示板。
    • 掲示板では5着までの着順が表示されるので、特に"5着以内に入る/入らない"ことを"掲示板に入る/入らない"とか言う。
  • 斜行
    • 斜めに進むこと。
      • コースの最後の直線で斜めに走ったらロスが大きいよね。あと後ろの馬の進路の邪魔にもなったり、ぶつかって騎手が落馬したりもしちゃうよね。
      • なんでこの言葉を解説する必要があるんですか?(まあステゴだし……)
  • クラシック期
    • 馬が3歳のときのこと。
  • 古馬
  • 牡馬(ぼば)
    • 雄の馬のこと。
  • 牝馬(ひんば)
    • 雌の馬のこと。
  • 種牡馬(しゅぼば)
    • その優秀な遺伝子を残すために種付けを行う牡馬のこと。
  • 産駒(さんく)
    • 子供のこと。
  • 勝ち鞍(くら)
    • 勝ったレースのこと。
    • 戦績としてプロフに書かれる。
  • 鞍上(あんじょう)
    • 騎手。
  • 上がり
    • ラストスパートの約600m(3ハロン)のこと。
      • 上がり最速とは"着順関係なく"ラスト3ハロンを最速で走ったということ。
      • 3ハロンなのは馬が全力疾走できるのがそれぐらいと言われているかららしい。
  • 末脚
    • ラストスパートで速度がわずかに上がる
      レース最後の直線での加速力。
  • 黄金世代
  • 世紀末覇王
  • 阿寒湖
    • 阿寒湖は北海道東部、釧路市にある湖である。全域が阿寒摩周国立公園に含まれ、道東を代表する観光地となっている。淡水湖として北海道で5番目に大きい。






黄金の旅路 1分とちょっとコース

お急ぎの方のためにこの記事を読むにあたって簡潔に最低限知っておいてほしいことだけまとめました。
でも頑張って書いたから30分コース読んで(懇願)。




名前はスティービーワンダーの超名曲"Stay Gold"から。"黄金のような美しい輝きのままで"という思いを込めた命名

1994年生まれで2015年没。長生きして欲しかったなあ。

馬体重はだいたい430kgぐらい、牡馬としてはかなり小柄。並の牝馬よりも全然小さい。その癖とんでもなく気性は荒かった。

主な勝ち鞍は目黒記念(2000年)、日経新春杯(2001年)、ドバイシーマクラシック(2001年)、香港ヴァーズ(2001年)。なんか海外多いっすね。9

通算戦績50戦7勝。並大抵の馬ならどこかで故障を起こしてもおかしくない10ぐらいレースに出てます。11

種牡馬としても大活躍。

などなど子供も活躍しているし、なんなら孫世代も活躍し始めてます1617




もう1分だけちょうだい


ステイゴールドを知った気になれる主なポイントです。

  • 50戦を通してめちゃくちゃ強い馬を相手にし続けてきた。特に'98クラシック黄金世代と世紀末覇王。

  • 一方で本人は3歳のときにちっちゃいレースで勝って以来2年と8ヶ月、28戦するまで重賞に手が届かなかった。

  • 2000年目黒記念(GⅡ)にて勝利。土曜開催(大きなレースは基本的に日曜)、そして雨の降る中、GⅠレースみたいな拍手喝采に迎えられステイゴールド悲願の重賞初制覇。

  • GⅠのタイトルを取れないまま臨んだラストランの2001年香港ヴァーズ。絶望的な展開から最終直線で一気に追い込んで最初で最後のGⅠ制覇。このときのステイゴールドの香港表記は黄金旅程。

  • ラジオ実況は涙で鼻声になる始末。

  • こうして黄金の旅路は終わったかと思われたが、今度は産駒が大活躍。旅路はまだまだ続いてゆく。




黄金の旅路 30分コース

本当に30分で読めるのか……?
たぶん無理ですが、かなり頑張ったので読んでもらえると超嬉しいです。




愛さずにいられない

時代に新たな最強馬が生まれるたび、いつも果敢に挑んでいくあなたの姿がある。
黒鹿毛に輝く小さな身体を力いっぱい弾ませて、最後の直線にすべての勝負を懸けて、
先頭でゴールを駆け抜ける一頭がどの馬だったとしても、あなたのその姿にたくさんの声援が送られるだろう。
ステイゴールド、もう誰もがあなたのことを、愛さずにいられない

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JRA制作のヒーロー列伝No.49の文言から。




なぜ愛されたのか?それではステイゴールドの話に入りましょう。
※2001年から馬齢表記が数え年から満年齢になるため、満年齢表記で統一して解説します。




デビュー前 -やっぱり問題児じゃないか-


父はサンデーサイレンス、母はゴールデンサッシュ、母父ディクタス。

血統的に当然気性難を抱えていると思いきや調教前はなんかおとなしい。
でもやっぱり人が乗った途端に振り落とす、立ち上がる、めっちゃ高いレーザー治療機を2度も蹴り壊すなど調教が始まってからはとんでもない暴れぶりを見せます。


ちなみに立ち上がっても全然フラつかなかったことから腰回りは当時からめちゃくちゃ強かったっぽい。




1996年 -ジュニア期、無事之名馬-


2歳12月の新馬戦(2,000m)では上がり最速を記録しながら3着
続く2戦目は1番人気ながら骨膜炎により最下位、休養へ。思えばこれぐらいしか怪我による休養がなかった……




1997年 -クラシック期、おいでよ阿寒湖-


1997年の2月にダート未勝利戦で復帰。ここでステゴ生涯の癖である左への斜行癖が露わになります。

京都競馬場右回りの最終コーナーを左回りし(正確には外への逸走)、鞍上の熊沢騎手は落馬、競走中止・調教再審査処分(こいつは本当に競馬ができるのか?というお達し)へ。なんだこの問題児……


スタッフが色々頑張った結果再審査は一発合格、だけども未勝利戦で勝てない。
結局未勝利戦2連続2着の後ようやく1勝。
ちなみにこの時点で5月中旬、皐月賞もダービーも間に合わない。
しかしながらステゴが勝った未勝利戦はその1週前に行われた同レース場同距離のダービートライアルの青葉賞(当時はGⅢ)よりも0.8秒タイムが早かったという……


続く条件戦すいれん賞(500万下)181着で連勝。
オープン馬へ向けて着実に歩みを進めるが次戦のやまゆりS(900万下)で2馬身差4着。




そして9月になりステイゴールドは最初の輝きへ。


阿寒湖特別(900万下)。


古馬を交えた戦いだったのにこれを勝利。おめでとうステゴ。誰もここから2年と8ヶ月も勝てないなんて思わないよな……




ここからギリギリ間に合うクラシック最後のタイトル菊花賞へ舵を切りますが菊花賞トライアルの京都新聞杯(GⅡ)で4着、優先出場権を逃してしまいます。

結局獲得賞金上位馬が回避して菊花賞には出られることになったものの8着。

ちなみにこのときの勝ち馬は先の京都新聞杯の勝ち馬でありオカルトウマ娘でお馴染みのマチカネフクキタルシラオキ様ちっすちっす。


続く11月末のWSJS(現在は開催されていない)にて、ウマ娘のおじさん武豊騎手は初めて騎乗し(て2着になっ)た際を振り返って

2コーナーで、外から併せてきた馬にガーッと噛みつきに行ったんですからね。若い馬にたまにいることはいるんですが、菊花賞にも出たほどの馬がそんなことをするとは思いませんよ。なんか、常に怒って走っているような、そういう意味では競走に対する集中力が全然できていない馬でした。

とのこと。ハハッ(苦笑)




1998年 -4歳、黄金世代と最速の機能美-


1月から始動し、4歳以上オープン戦万葉S2着。
続く2月松籟S(1600万下)で2着。
今度はダイヤモンドS(GⅢ)で2着。


昨年のWSJSからここまで4連続2着。しかしこのダイヤモンドSで晴れてオープン馬となりました!19おめでとうステゴ。


いよいよ古馬GⅠ戦線に名を並べられるようになりました。
でもやっぱり重賞の壁は高く春天トライアルの日経賞(GⅡ)で4着。
嗚呼連続2着記録が……20


さてさて本番天皇賞春(GⅠ)。
ここでは前年の皐月賞4着、ダービー3着、(ステゴが4着だった京都新聞杯で3着、)菊花賞3着とクラシックを無冠で終えたメジロブライト21が悲願のGⅠ制覇。
ちなみにメジロ牧場としてはこれがマックイーン以来にして最後の天皇賞制覇でした。


一方その頃、ステイゴールドはというと全く見栄えのない戦績もあって10番人気。
なんてったって"主な勝ち鞍: 阿寒湖特別(900万下)"ですからね。


なお順位は……2着。

いよいよ競馬ファンはステゴがなにかと"ゴールドの前でステイ"していることに気付き始めます。
ちなみにワイド馬券(3着内のうち2頭を当てる馬券)の発売は翌年からなのでこのときは馬連(2着以内の2頭を当てる馬券)のヒモ(勝ちはしないけど2着ぐらいには来るかなみたいな馬)として人気だったっぽい。



6月、目黒記念(GⅢ)では3番人気で3着。
馬連師を泣かせた。 競馬新聞でも読めるのか。


翌月、その年の春天メジロブライト、昨年の2冠牝馬メジロドーベル"女帝"エアグルーヴ、そして何より本格化した"最速の機能美"サイレンススズカなど錚々たるメンツの中、宝塚記念(GⅠ)を迎えます。22
まあぶっちゃけ勝てるわけないですよね。9番人気。



そして2着。



え?このメンツで?3着エアグルーヴにクビ差先着し、驚くことにサイレンススズカの影まで踏んでいる!23
その差3/4馬身。


続く秋天トライアルの京都大賞典(GⅢ)ではさすがに実力を見込まれてか2番人気、なお4着。
ちなみにこのときの勝ち馬は黄金世代の一角セイウンスカイ
菊花賞トライアルに古馬混合の京都大賞典、ウマの育成みたいだぁ……24

あとはメジロブライトが2着。
彼もまたシルバーコレクターとしてちょっとだけ名を馳せたのでした。


そして天皇賞秋(GⅠ)。沈黙の日曜日がやって来ます。
1着は7歳馬のオフサイドトラップ競走馬の終わりとされる屈腱炎を3度も乗り越えて挑み、サイレンススズカの故障で開いた最内を通って25執念の1着。これが彼にとって最初で最後のG1タイトル。
一方ステイゴールド2着。


お気付きだろうか……
天皇賞春→宝塚記念天皇賞秋とGⅠをすべて2着である。ナイスネイチャ26ロイスアンドロイス27に次ぐ善戦ネタ馬としての地位を確立してしまった。


次走、ジャパンカップ(GⅠ)では黄金世代エルコンドルパサー(1着)とスペシャルウィーク(3着)、宝塚で先着したエアグルーヴ(2着)の陰で10着。
久々に掲示板を外した。アタシもたまには、ね?


続いて1998年締めくくりの有馬記念(GⅠ)。
前走の不振が響いたか、はたまた強豪揃いで人気負けしたか11番人気。
結果は……………………3着。
どこかの牧場のおじいちゃん馬が満足そうだ。28


このときの勝ち馬はやっぱり黄金世代、"栗毛の怪物"グラスワンダー
やっぱり黄金世代は最強なんだなあ。


ちなみに2着にメジロブライト29。仲良いね。


3着とはいえしれっと過去に先着された馬(セイウンスカイエアグルーヴシルクジャスティス(京都大賞典の3着)、オフサイドトラップマチカネフクキタル)にリベンジを果たしています。


まあそれはそれとして、結局この年は1勝もできませんでした。
しかしながら春秋天皇賞、宝塚記念ジャパンカップ有馬記念古馬GⅠ王道路線30へと果敢に挑戦し続け(よく入着し)た彼の主な勝ち鞍は


阿寒湖特別(900万下)。


そんな彼を人はこう呼んだ。

阿寒湖特別
「アカン子」
31






1999年 -5歳、日本vs阿寒湖-


この年はいよいよ黄金世代が古馬路線に参戦してくる年。32
5歳になったステゴにとってはすごく受難(まあ翌年は翌年で世紀末覇王が現れるためマシではあるが)。


年が明けてからは2月の京都記念(GⅡ)から始動。
前走有馬3着を評価され2番人気に押されるも7着と凡走。競馬って難しいですね。
なお2着にはマチカネフクキタル京都新聞杯のリベンジ(有馬記念)のリベンジをされてしまう。


続く春天トライアルの日経賞(GⅡ)ではセイウンスカイに5馬身ちぎられ3着。ここでも有馬のリベンジをされてしまう。


そして本番天皇賞春、掲示板は確保するもスペシャルウィーク5着。
3着にはセイウンスカイとやはり黄金世代と言われているだけある。

なお2着に盟友(?)、メジロブライト
マックちゃんのように連覇はならなかった。


ついでに4着には同期のシルクジャスティス、ここでも有馬の雪辱を食らう。
競馬が難しいのか、はたまたステイゴールドという馬が難しいのか。


心機一転続いては金鯱賞(GⅡ)、こちらを3着。

その次は6月に入り鳴尾記念(GⅡ)を3着。

あ〜なるほどね?パターン見えてきたよ?


そして次走、宝塚記念
パターンはわかるけどGⅡで2連続3着だったヤツが宝塚で3着なんか入れるかよ!と7番人気。


結果は、3着。
ステイゴールドという馬の(ネタ的)ポテンシャルは本当に底知れない。33

レースとしてはグラスワンダースペシャルウィークが同世代で1位を奪い合う激アツ展開。その4馬身後ろで(ステゴにしては)トロトロと343着につけた。


夏休みを終えて秋は秋天トライアルの京都大賞典(GⅡ)から。
一応スペシャルウィークは半馬身かわしたが7着。
ちなみにスペはこれが生涯で唯一3位入線できなかったレース。

またまた2着にメジロブライトが来ていたり、菊のトライアルとして使ったのか後に世紀末覇王となるテイエムオペラオーが3着にいるなどなかなか豪華なメンツ。

そして1着はツルマルツヨシ父は言わずと知れた皇帝シンボリルドルフ皇帝に対してなんだその名前は
脚は弱かったけどイケメンで引退後は誘導馬を務めていたことも。今はツルマルツヨシの会なるものがあり、牧場で元気に過ごしているそうです。よかったね。


さていよいよ天皇賞秋。
結果から言えばスペシャルウィーククビ差2着。しかし2頭ともレコードタイム
これまでで最もGⅠタイトル獲得に近づいたレースでした。まあまだ重賞も取れてないんですけれど。


人気の方はというと、前走のダメダメ具合もあり12番人気。
レコードタイムを争う2頭のうちの1頭の主な勝ち鞍が阿寒湖特別(900万下)とは思うまい。
京都大賞典で一緒に大敗を喫したスペシャルウィークとの馬連は無事に万馬券となりました。


続くジャパンカップスペシャルウィークが勝利。
説明し忘れてましたがジャパンカップ、GⅠはGⅠでも世界各国から強い馬が集まってくる国際競走です。
'98世代は昨年のJCで勝ち逃げして凱旋門で2着エルコンドルパサー宝塚でスペをねじ伏せたグラスワンダーといった外国産馬の2強で日本産馬はダメかぁとなっていたところに日本産馬の威厳を守る大勝利。
しかも4着には凱旋門でエルを下したモンジューがいる!やっぱりスペが日本総大将だな!

なんて言われている裏でステイゴールド6着。

ちなみにこのときの2着は12番人気の海外馬インディジェナス
あれ?秋天のときも12番人気を連れてきたような……
斯くして'99JCの馬連万馬券となりましたとさ。


年末の有馬記念グラスワンダースペシャルウィークの最終決戦を遠巻きに眺める10着。
結果は写真判定にて4cm差でグラスワンダーの勝ち。
日本総大将さん……35
ちなみに3着にはクビ差でテイエムオペラオー世紀末覇王の胎動を感じる。


そんでもってステイゴールド今年も勝てなかったよ!
天皇賞秋をレコードタイムで走った馬の主な勝ち鞍が


阿寒湖特別(900万下)


だなんて!
宝塚や有馬はともかく他の重賞でも勝てないなんて!


そんな彼と凌ぎを削った"日本総大将"スペシャルウィークと比較してステゴはこう呼ばれることとなる。

「阿寒湖総大将」






2000年 -6歳、世紀末覇王君臨の裏で-


ステゴ6歳の年は結果的にはテイエムオペラオーが無双して2着にはメイショウドトウが来るため、いくらここまで善戦してきたといっても全然ダメでした──


とも完全に言えないのがこの年。


まずは1月末のAJCC(GⅡ)を2着。
1着はマチカネキンノホシ

1ヶ月後の京都記念(GⅡ)を3着。
1着は昨年の皐月賞馬で後の世紀末覇王テイエムオペラオー。2着はオペと同期で菊花賞を制したナリタトップロード
ここにはメイショウドトウはいませんでした。


更に1ヶ月後の春天トライアルの日経賞(GⅡ)を2着。
3着にメイショウドトウ、7着にグラスワンダー

同期はおろか共に戦ってきた1年後輩の'98クラシック世代はもはやほとんどターフを去っているかブクブクに太るか36していた。


やっぱり勝てはしないが、なぜか安定感は増している。
しかも日経賞に至っては3年間で4着→3着→2着と成長している!


これはもしかするかもしれないと臨んだ3度目の天皇賞春は気の触れたファンが増えたのか4番人気。
そして4着、掲示板には入るものの馬券内には入れなかった。
ちなみにこの年の3着のナリタトップロードはここから3年連続春天3着というナイスネイチャもびっくりの偉業を成し遂げます。
あとステゴとはもう少しだけ因縁がある。


そして2度目の目黒記念(GⅡ)。
陣営はそれまで鞍上を任せてきた熊沢ジョッキーを降ろすことに。長く乗っていただけに苦渋の選択ではあったそうだが、このまま勝てないままだと種牡馬入りもままならない37のでやむを得なかった様子。
こうして1度騎乗経験のある武豊氏が鞍上を務めることに。
調教師であった池江氏は

心を鬼にして、すべてをユタカ君に任そうと思いました」

と話す。

一方の武も並々ならぬ覚悟でレースに臨む。

この日の東京競馬場は大雨による重馬場。雨の中、重賞未勝利馬にもかかわらず最重量斤量。
何かと重たいものばかりのレースだった上に、ステイゴールドは彼にとっては不利な大外枠からの発走。


ゲートを上手く出ると内へ入り込み、15頭中9〜10番手という後方待機で進んでいくステイゴールド
ホットシークレットが大逃げを打ち1,000mを通過して58.7秒というかなり縦長の展開。
一方のステイゴールドは第3コーナー、第4コーナーを回って9番手、まだ足を溜めている。


そして最終直線。
上がり35.3というとても重馬場の2500mとは思えない最速の末脚で馬群を縫うように進み、先行する馬を次々と捉えてゆく。
そして最後の200mではAJCCで煮え湯を飲まされた1番人気マチカネキンノホシを1と1/4馬身差で差し切り、ついに重賞初制覇を遂げました。


最後の勝利から実に28連敗、そして2年と8ヶ月の月日が経っていました。
勝つということがどれだけ難しいか、そして走り続けることがどれだけ大切かを教えてくれたその馬に、土曜日ながら、そして雨の降りしきる中、観客席からはGⅠレース並に割れんばかりの拍手と喝采が送られました。
レースの中継されていた中京競馬場でもまた拍手が起こっていたそうな。


当時のレース動画。
ちなみに今年の目黒記念の勝者はステイゴールドの孫娘、ウインキートス(父: ゴールドシップ)38でした。


こっちの方が歓声が伝わる。
やっぱ昔から愛されていたんですね。


全然関係ない話なんですが個人的に今年の京都大賞典マカヒキもよく似た感動をしました。元ダービー馬39がなにせ5年も負け続けてるんだし同期の菊花賞馬はウマ娘になってるんだぞ。
あとGⅡだったけどすぎやまこういちさんの追悼で奇しくもダービーと同じGⅠファンファーレが流れたことも印象的でした。


そんなこんなで念願の重賞制覇を果たすと今年はもうやりきったのか、鞍上がコロコロ変わりまくるせいか、はたまた絶対王政とドトウのせいか知らないけれど宝塚とオールカマー掲示板に入ったあとは有馬まで良いところなく終わってしまいます。


宝塚記念4着。
いつもの2頭のワンツーフィニッシュでファン投票4位の黄金世代グラスワンダー引導を渡します。40


オールカマー(GⅡ)5着。
例のバカ逃亡者41で知られることも多いオールカマー、世紀末の覇者はなんとメイショウドトウでした。


オールカマー秋天の間に同期でかつての盟友メジロブライトくんが京都大賞典(GⅡ)を8着にて引退します。
ちなみにこちら1着はテイエムオペラオー、そして2着にナリタトップロード

メジロブライトのシルコレ42の意志はナリタトップロードに受け継がれることとなります(それでも普通に強かったためそのあとGⅡを4勝、特に阪神大賞典(GⅡ)を2連覇、2年越しで京都大賞典のタイトルを獲得している)。43


秋天7着。
ここもいつもの2頭。


JC8着。
またいつもの2頭。
そして3着には世界を股にかけ、のちに2000年・2001年のWRC総合優勝馬カルティエ賞年度代表馬および最優秀古馬エクリプス賞最優秀芝牡馬となるファンタスティックライトが入線します。
詠唱みたいな部分は「のちに最強になる馬」という意味です。
2番人気で3位入着もしたのに何故か日本で異様に評価が低いのはオペラオーにもドトウにも勝てなかったからか、あるいは……


あと、'00クラシック世代の2冠馬エアシャカール(3番人気)とダービー馬アグネスフライト(4番人気)がそれぞれ14着, 13着となっています。 ドトウは5番人気。
3歳でJC出たけどみんなステゴに先着されてるせいで'98クラシック世代との比較で最弱世代とか呼ばれたりしてます。シンプルにかわいそう。


有馬記念7着。
またまたあの2頭。


オペラオーが勝ったから良いもののやっぱり競馬で人間が前に出てきてほしくないなぁとか思ったレース。
とにかくこれにてオペラオーは古馬王道GⅠを無敗で完全制覇しました44。記録としてはマジで空前絶後だと思います。


あと特筆すべきはキングヘイローのラストランだったことでした。4着。2500で掲示板入っててすごい。


さて、念願の重賞タイトルを獲得した年ではありましたがその後はあまり振るわず。
長く走り続けたことによって、自身初の重賞制覇、自分の1つ下の"最強"と呼ばれた世代の趨勢、そしてオペラオーの絶対王政を文字通り目の前で見てきたんですね。
まさしく無事之名馬です。


一方で長年のファンは主な勝ち鞍に"目黒記念(2000)"が加わってしまったため呼び名に困る


こともなく、やはり"阿寒湖総大将"という名前で呼び続けていました。
重賞制覇はしたけど、まだGⅠ制覇はしてないじゃないかという気持ちの現れでしょうね。
ステイゴールドの最初からの目標、GⅠ制覇に向けてまだ走ります。




2001年 -7歳、黄金の旅路-


この年から馬齢表記が満年齢になって正真正銘の7歳(昨年は数え年で7歳45だったので"2回目の7歳")です。

どうやら昨年で一皮剥けたらしく新年早々日経新春杯(GⅡ)を勝利。
昨年までの歯痒さが嘘のような勝利。もしかしてこいつもうGⅠ未満なら余裕で勝っちゃう?


そんな中陣営から発表されたのは初の海外遠征。
元々同じ厩舎からトゥザヴィクトリードバイワールドカップ(G1)挑戦が決まっており、調教のときの併せ馬(ざっくり言えば練習相手)が欲しいというところでステゴに白羽の矢が立ちました。

「ついでに」と言わんばかりにドバイシーマクラシック(GⅡ)への出走登録。
ちなみにドバイSC世界最高の賞金額、さすがはドバイ。


こうして臨んだドバイSCですが当然輸送の負担はバカにならず、げっそりと痩せ細ってしまいます。
そんでもって競走相手には前年覇者にして連覇を狙うファンタスティックライト
そう、2000年JC3着のオペラオーとドトウに完敗したあの馬。なおステゴは8着。
後の欧州年度代表馬に勝てる訳がないだろ!


せめて無事で走ってくれれば……
そんなファンや関係者の思いを知ってか知らずか、ステイゴールドは無事に走って帰ってきます。




1着と360万ドルをひっさげて。




は?



レース展開としては、外枠14番から好スタートを切りスッと内につけ好位追走レース中盤でわずかに疲れにくくなる<作戦・先行>

大きな逃げを打つ馬もおらず、かなり固まった馬群のまま最終直線へ。
ステイゴールドは最内のやや後方で前が壁!
前方で抜け出すファンタスティックライトを後方からマークするスーパークリーク産駒武豊さんのナイス騎乗で馬群を抜け出すと、ファンタスティックライトよりやや仕掛けが遅れたもののとんでもない末脚で2馬身差からハナ差かわしてゴールイン。

実況は

ファンタスティックライトだ、ファンタスティックライトだ、ファンタスティックライトが抜け出してくる!ステイゴールドが間を突いて上がってくる!ステイゴールドが間を突いて上がってくる!前に迫るぞステイゴールド!さあファンタスティックライトステイゴールド、リティガド!さあファンタスティックライトファンタスティックライトステイゴールドステイゴールドステイゴールドファンタスティックライトステイゴールド2頭並んでゴールイン!!!

語彙が失われてしまった。




ちなみにこのときのドバイSCはGⅡ、翌年からGⅠ開催となったのでもしも1年遅ければ悲願のGⅠに手が届いたのに……
あと一緒にドバイに来たトゥザヴィクトリーはドバイWC2着。




あとはステゴが留守のうちにナリタトップロードくんが春天を2年連続3着。
2001年の春天はオペラオー、ドトウ、トプロと'99世代46で存在感を発揮。
なおトプロはその後も競走馬生を続けて翌年も春天を3着、これで春天3年連続3着!おめでとう(?)




さて、帰国後初戦は宝塚記念
メイショウドトウが目の上のたんこぶ、テイエムオペラオーに雪辱を果たした回。
ここで4着、3着にはステゴ初重賞のときに大逃げを打ったホットシークレット(8番人気)。

そんでもって5着には'00年クラシック2冠のエアシャカール、結局ステゴに勝つことはできませんでした。やっぱり最弱世代じゃないか……




夏休みを終えて続いては京都大賞典

ここではついに世紀末覇王テイエムオペラオーを半馬身かわして1着
──と思いきや遂に左への斜行癖が悪い形で現れて失格。
斜行した際にナリタトップロード接触し、トプロの鞍上は落馬、トプロは前脚に跛行(はこう)47が見られ秋天を回避する羽目に。
かなり後味の悪くなったレースでした。




続いては天皇賞秋とジャパンカップ
天皇賞秋は戦場を選ばない真の変態勇者アグネスデジタル4849が、そしてJCでは21世紀初ダービー馬ジャングルポケット(競走馬)50がそれぞれ世紀末覇王に引導を渡したレースとしても有名です。




ステイゴールドはそれぞれ7着と4着。

秋天(左回り)ではやる気のない先行からまたまた左へもたれてしまい、鞍上の武豊騎手も「なんとかして真っ直ぐ走らせてくれ」と。

陣営が頑張ったところJC(左回り)ではちゃんと真っ直ぐ走り、メイショウドトウに2度目の先着をしています(2000年日経賞以来、京都大賞典にはいなかった)。
なお、この4着が4年連続のJC挑戦にして最高順位。
なんで4年連続で走って最高順位が競走馬生の晩年なんですかね……


そしてこれが国内最後のレースとなることを発表。
ラストランには香港ヴァーズ(右回り)が選ばれました。









迎えたラストラン。
ラストランを含めた重賞出走回数36、GⅠ出走回数20はJRA記録。
通算50戦目のラストランで悲願のGⅠタイトルを獲れるのか、ステイゴールドは初めてGⅠで1番人気となりました。

そして黄金に輝く名馬たちと共にターフを駆け抜けた彼の香港での名前は──
黄金旅程。


その旅路の終着点は動画をご覧ください。

ラジオ実況×映像。

高画質版。




以下文字起こし。



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外の方から出てきました、6番のリディガドです、香港の馬。リディガド51が出てまいりまして、ポールまで200m付近です。その直後に2番(ふたばん)のダリアプーア52。さらに外からドバイからの参戦エクラー53です。これは2番手集団。



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最内からオリエンタルエクスプレスです。差のない体勢で11番のホワイトハート、このグループに12番(じゅうふたばん)のジンダバッドも加わりました。



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あとは後方ですがファウンデーションスピリット、その内にいるのはヘレンバイタリティです。1コーナーカーブを切っていきます右回り。
その直後にインディジェナスがつけている。インディジェナスから先頭までは10馬身くらいです。



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その後ろにいましたステイゴールドステイゴールドは後ろから5, 6頭目を追走している、武豊。先頭までは12、3馬身という位置です。その内にレインボーアンドゴールド(香港)。あとは1馬身から2馬身切れまして、後方3頭です。
内の方から上がっていくのは4番のヘレンバイタリティです。これが後ろから3頭目を追走しています。その外に1番カイタノ(ドイツ)、ペリエが乗っています。



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向こう正面、2コーナー向いて直線コースにつきました。そして現在最後方にいるのが、これが13番のタピルド、シンガポールの馬です。
前から後ろまでこれでちょっと詰まりました。中団固まる展開で13, 4馬身です。



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向こう正面中ほどに差し掛かろうというところ。さあステイゴールドは現在中団よりもやや後ろ。前から数えて10番手ぐらいの位置につけています。今先頭までは10馬身くらいの位置に詰めて行きます。



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さあ、前の争いですが、逃げているのが6番のリディガド(香港)。今3コーナーに差し掛かりました。リディガド先頭。
外の、外の方から上がってエクラーが今単独で2番手から先頭を窺う。エクラーが一気に上がってエクラー、先頭にエクラー!先頭エクラール1馬身のリード、リディガド2番手に下がりました。



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あとは最内の方でインディジェナスも上がっている。インディジェナスが2番手に上がっている、リディガドは3番手に下がった。ダリアプーア、さらにはファウンデーションスピリットという体勢です。
さあ日本のステイゴールドはまだ中団。まだ中団。今、武豊は中団。先頭までは……今、10馬身くらいの位置につけています。



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ステイゴールドは外を回っている。今5番手から4番手ぐらいまで上がってきた!



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先頭はエクラー(ドバイ)!エクラー先頭、3馬身のリード!



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さあステイゴールドは外から上がってきた!3番手から2番手!その内リディガド、ダリアプーアにファウンデーションスピリットの体勢だ!



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さあ一気にステイゴールドが2番手まで上がって来た!残り300m!しかし前までは5馬身ある!!
先頭はエクラー(ドバイ)!200を切った!



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さあステイ頑張れ!ステイゴールド追ってくる!ステイゴールド追ってくる!単独2番手だが54、前まではまだ3馬身ある!ステイゴールドステイゴールド追ってくる!



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ステイゴールド差し切れ!



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ステイゴールドステイゴールド!エクラー!ステイゴールドステイゴールドステイゴールドステイゴールドーーーーーーーーーーーーー!!!!!差し切ったーっ!!!!



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ラ゛ス゛トラ゛ン゛を見事に飾ったステイゴールド!!(涙声)






通算50戦目、GⅠ挑戦20回目にして掴んだ黄金。
黄金に輝く旅路の終着点もまた紛れもない黄金であり、その黄金の精神55は彼の子供たちへと受け継がれていきました。56




こうして大団円を迎えたのですがレースをよく見ると、左への斜行癖を直したら今度は右にヨレて内ラチにぶつかって落鉄する57など最後もしっかりネタを提供してくれました。




ステイゴールドの旅程にあったもの


その生涯、まさに黄金旅程。
2015年2月5日没。




STAY☆GOLDの話をしろよ

ようやくSTAY☆GOLDの話ができます!
30分(大嘘)コースの方はお読みいただき超ありがとうございました。




それでは考察に入っていきます。




夕立ち降られて ちょっとだけ素になった

雨天58で行われた'00目黒記念での初重賞のことですね。




たまらず込み上げた想いは
小っちゃい頃に大きく手を振って
さよならした地図

大きく手を振ったのは、ここでは"勝利"というものでよいしょう。
これについてはJRAヒーロー列伝No.74、ゴールドシップ(ステゴの子、説明不要)の文言も参考になります。
以下歌詞ではない引用。

『黄金の航路』

見る者の想像を遥かに超える仕掛けとそれを可能にする豪脚で、誰よりも先にゴールを駆け抜ける。

圧巻のロングスパートで、次々とライバル達を抜き去るゴールドシップの辿った道筋は、まさに黄金に輝く航路。

それは、ただひたすらに勝利へ向かっている。

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旅程も航路も地図も似たようなもんなので、どれも勝利を終着点にしているというのが考えられます。

話をステゴに戻すと、何せ3歳時の阿寒湖特別以来2年8ヶ月ぶりの勝利
勝ち味に手を振って59、このときまではまだ名脇役として時代を彩っていました。

『さよならした』という点は、最終直線で内にもたれれば鞍上が追わないことを知っていたという逸話からするに勝負根性がなくて"勝たなかった"という解釈が可能。




小さな君の手 ちょっとだけ気になった

ステイゴールドの馬体重はだいたい430kg。
JRAのヒーロー列伝No.49にもある通り、『黒鹿毛に輝く小さな身体を力いっぱい弾ませて、最後の直線にすべての勝負を懸けて』戦ってきました。




かすれてしぼんでた想いは
最初からそこにはあって
出口を探してたんだね

またまた勝負根性の話ですが、勝とうとしていなかったっぽい。

となると、『最初からそこにはあって 出口を探していた』というのはステゴやその陣営が勝ちを諦めていなかったということを示します。
あと私は『出口』は"連敗の終わり"だと思っています。

陣営が頑張っているのでこれもやっぱり'00目黒記念かも。




雨の日だって水溜まりの虹は
綺麗だってやっと気づけたね

間違いなく目黒記念の話です。
結果としては歴史的名馬となるような馬がいない(超良血馬はいたが)レースでしたが、"勝ち"の重みを『やっと』認識できたレースでもありました。

これで自然と『虹』="勝ち"が導けます。
『水溜りの』という修飾部は単に"雨天での勝利"を示しそう。重馬場は荒れるので。




夢を追いかけたのは
誰かの足でじゃないから

歌詞の中での意味を統一するために『夢』は勝ちは勝ちでも"GⅠ勝利"60ということにしておきます。

そして何より重要なのは『夢を追いかけたのは誰かの足でじゃない』という事実です。
競走馬だから当たり前なんだよな。




数え切れない記憶が
ひとつずつ(きらめいて)
背中押すように

ここでの『記憶』はステイゴールドの旅路の途中にあったもの、数々の歴史的名馬です。先述(30分コース)の"ステイゴールドの旅程にあったもの"を参照。

背中を押されたら加速しますよね、つまり"数多の名馬との対戦が勝ちに繋げてくれた"という解釈になります。




夢を追いかけるのは
自分を信じてたいから
見上げた空の上には
あの日から(変わらない)
はにかむような虹

『空』は"ステイゴールドと戦い、ステイゴールドより先に引退していった馬たち"でどうでしょうか。
サイレンススズカに至っては本当に天に召されている。

そうすると『あの日から変わらないはにかむような虹』は"ステイゴールドに勝ったあの名馬たちも勝利を祝福している"ということになります。

あと特筆すべきは『自分を信じてたいから』という点ですね。
これは"勝たなかった"という点と矛盾している気がしますが、"勝つことを諦めていたが、勝ちたいという意志を認識できた"という解釈でお願いします。ここ甘すぎる解釈。




草の根 秋風 大きく吸い込んで
思わずむせちゃった時は
かっこ悪いのが本当の君だよって
この空が教えてくれたね

『草の根 秋風 大きく吸い込んで思わずむせちゃったとき』は目黒記念以降の2000年秋の不振を象徴していますよね。
ここさっきの『自分を信じてたいから』の対比。
それと『むせちゃった』というのは"鞍上と折り合いがつかなかった"という認識でいます。

『かっこ悪いのが本当の君だよってこの空が教えてくれたね』←説明不要だろ。
ステゴの競走成績は勝ち星に乏しくまさしく『かっこ悪い』生き様でした。




優しさとかまごころが
萎れてしまう日だって
きっと自分次第

気性難の話。
特に"'01秋天でトプロと接触した回"だと思っています。




夢を見る僕たちは
ひとりで隠れて泣くから
それぞれ流す涙が
いつの日か(空に舞い)
乾きますように

ここステゴ関係なく一番好きな歌詞。

GⅠ勝利を目指すけれどもタイトルを獲れずに引退していく馬もたくさんいます。
ここの歌詞は"ステイゴールドメジロブライトオフサイドトラップ61贈る言葉"です。




夢を見た僕たちは
今ならひとりじゃないから
いつか交わした想いが
雨上がり(虹のように)
君に届けばいい

ステイゴールド側の解釈としては、ここの『君』は"産駒"のことですかね。

『想い』は"『君』にも『夢』を見てほしいというステイゴールドからの想い"でしょう。

特に!!!!『雨上がり』に!!!『君に』『夢』が『届』いたレースといえば!!!!









間違いなくこれです。異論は認めない(強行姿勢62)。
きちんと説明しておくと、前日の大雨でめちゃくちゃ走りづらくなった内側を、他馬がロス覚悟で外に回避する中何事もなく通っていってGⅠを勝利するというゴルシワープとか言われてるレースです。
普通はあそこ走れないし普通はそのあとスパートかけられない。

もう一度歌詞を確認しましょう。




いつか交わした想いが
雨上がり(虹のように)
君に届けばいい

デカい声を出すぞ!!!!!!!63




ねぇ奇跡みたいな僕らはみんな
いつかは消えてしまうけど
ひとつひとつの光が
いつまでも(色褪せない)
黄金のメロディ

まずは『奇跡みたいな僕ら』から入りますね。
これは概ね"GⅠホース"のことじゃないでしょうか。
年に7,000頭とか産まれるサラブレッドの中でGⅠホースになるのはほんのひとつまみです。
まさしく奇跡。 64

そんな『僕ら』も必ず『いつかは消えてしまう』わけです。
ステイゴールド、2015年没。

『光』は"競走成績"ですかね。
理由としては『光が(中略)メロディ』という点です。
メロディ(旋律)65ノーツ66の連続ですよね。
この文で『光』=『メロディ』と言っているため、この『光』についてもパルス的なものではなく尾を引いた一筋のものだと捉えるべきと考えました。

また、金(Au)がほとんど酸化しないという化学的性質から、『黄金の』は"不朽の"という意味合いになりそうです。
よく言うstay goldの意味とは別の意味で捉えてます。
そうするとここの歌詞が"どんな馬もいつかは走らなくなってしまうが、その馬生が忘れられることはない"ということになります。




ステイゴールド、他馬をまでも巻き込んで黄金にする。




夢を追いかけたのは
君の笑顔を見てたいから
見上げた僕らの上には
いつの日も(変わらない)
はにかむような虹

解釈が2通りあります。
『君』を"産駒"として捉えるやつ、そして"この歌詞を聴いているあなた"と捉える一般的なほうのやつです。

前者の話は2サビがデカすぎるため後者の話をします。
『君の笑顔を見てたいから』、華々しいラストランを飾ったと捉えるのはどうでしょうか?
私はそのほうが気分が良いのでここの『君』だけ自分のことだと思って聴いています。
そして『見上げた僕らの上には』、『いつの日も変わら』ず、"競馬界を彩ってきた数々の名レース"(=『はにかむような虹』=黄金の旅路)があります。
なんなら下の世代にもある。




なんて気分の良い競馬賛歌でしょう。
賭け事の次元ではなく、スポーツとして私は競馬が大好きです。

ドラマが生まれるかどうかはゲートが開かなければわかりませんが、そのドラマの舞台を整えてくれたことへの感謝としてたまにお布施をしています。オタクならわかるよなぁ!?




そんなこんなでSTAY☆GOLDの歌詞解釈 完。
お読みいただき超ありがとうございました。




おまけもあるぞ!

名前の元ネタのほうのStay Goldをご紹介……

ここで言っている『stay gold』はよく使われるほうの意味っぽいかな(英弱)。


Seize upon a moment long ago (すごく昔のことを思い出すとさ)
one breath away and there you will be (たちまち昔の君のことを思い出すんだろう)
So young and carefree (とても若くて向こう見ずで)
Again you will see (そして、今の君ならわかるよね)
that place in time ...so gold (あの日々は……すごく輝いていた)

Steal away into that way back (あんな日々に戻りたいなんてふと思うんだ)
where you thought that all would last forever (君が何もかもが永遠だと思っていたような、あんな日々に)

but like the weather nothing can ever (でも空の移ろいみたいに、どんなものも永遠じゃなくて)
...and be in time (……全部が全部都合がいいわけじゃない)

Stay Gold (今、輝きたくても)

But can it be when we can see so vividly a memory (でも、思い出の中なら鮮明に輝きを放てる)
And yes you say so must the day too, (そうだね、君も昔まさしく言っていたね)
fade away and leave a ray of sun so gold (あんなに輝いていた日差しがだんだんと翳っていく)
life is but a twincle of an eye (人生は瞬きみたいな一瞬以外の何でもない)
yet filled with sorrow and compassion (それでも人生は悲しみや苦しみでいっぱいで)
though not imagined all things that happen will age too old (それでも誰も出来事の数々が色褪せていくなんて想像もしない)

though gold (こんなに輝いているのに)

ざっくり解釈するなら、"負けたレースだって思い出になる"って感じですかね?
実際言葉を選ばなければ時代の名脇役だったわけで、私たちはステイゴールドという馬がラストランで有終の美を飾ったこともそうだけどその旅程にも目を向けるべきって話なのかもしれません。
この記事はそういう風に見てほしくて旅程の文量が多めになってます。


なおオリジナル翻訳特有のガバは無限にある。
っていうかSAKURAっぽいところありますよね!?!??!!?!!?!?絶対誤訳なんですけど。
ツッコミはしないでください。




おまけもあるぞ!2

Hi-STANDARDのSTAY GOLDをご紹介……
個人的にステゴ楽曲としてナナシスのと同じぐらい好き。

My life is a nomal life (俺の人生はなんてことない)
Working day to day (毎日毎日走ってばっか)
No one knows my broken dream (夢破れた昔のことなんて誰も知らないんだ)
I forgot it long ago (俺ももうずっと前に忘れちまったな)
I tried to live a fantasy (ファンタジックな人生を生きようとしたことだってあった)
I was just too young (ありゃ若すぎたんだよ)
In those days you were with me (あの頃はずっとお前たちと一緒だったよな)
The memory makes me smile (思い出すと笑っちまうぜ)

I won't forget (俺は絶対忘れないぜ)
When you said me "STAY GOLD" (「輝き続けろ」ってお前たちが言ってくれたこと)
I won't forget (俺は絶対忘れないぜ)
Always in my heart "STAY GOLD" (いつでも心の中にしまってあるよその言葉、「輝き続けろ」って)

It was such a lonely time (寂しかったぜ)
After you were gone (お前たちがいなくなってから)
You left me so suddenly (お前たちは突然どっか行っちまった)
That was how you showed your love (あれはお前たちなりの伝え方だったんだな)
Now I see the real meaning of your words (今の俺ならお前たちの言葉の本当の意味が分かる)
They showed me the way to laugh (本当に笑わせてくれるよな)
Though your way was awkward (なんてったって不器用なんだからさ)
I won't forget (俺は絶対忘れないぜ)
When you said me "STAY GOLD" (「輝き続けろ」ってお前たちが言ってくれたこと)
I won't forget (俺は絶対忘れないぜ)
Always in my heart "STAY GOLD" (いつでも心の中にしまってあるよその言葉、「輝き続けろ」って)

I won't forget (俺は絶対忘れないぜ)
I won't forget (俺は絶対忘れないからさ)
When you said me "STAY GOLD" (「輝き続けろ」って言ってくれた、その言葉)

ステゴ用に若干翻訳を工夫しました。
この曲はどちらかというとラストラン前のステゴに被せて聴くと破茶滅茶に気分が良いです。
『Working day to day』のあたりなんかは50戦してる史実シナジーがあるし、『I tried to live a fantasy』は菊花賞挑戦とかかなって思ったりしています。
『The memory makes me smile』のとこなんかあんな気性してたら実際に思い出してバカ笑いしてそう。『memory』『you』は戦ってきた馬のことだと思っています。


あと実は10-FEET版のほうがすき。






ただ今より実験を始める!

まずはシンプルにアドカレに参加してくださったみなさんに特大の感謝を。 本当にありがとうございます。
ライブ前の貴重なアドカレ枠をこんな記事で埋めてしまって申し訳ないという気持ちは強い。




そしてここまでわざわざ読んでくれたみんな!ないセトリの投稿もよろしくな!(多重債務)

ちなみにこの前投稿したときに部門の回答欄を作るのを忘れていたので作り直しました……
何度でも言いますが本当にお読みいただきありがとうございました!
markdown記法のアレコレ含め35,000字超の記事となりました……


明日も京7研からHaruがなんか書きます!何書くか知らんので楽しみだ!それでは!


  1. 京都大学ナナシス研究会、別名"京都大学解釈は自由サークル"。この言葉で全て無罪放免になる。

  2. “ステイ"って呼んでる人も多いです。確かに"捨て子"だと聞こえは悪いよね。でもステイフーリッシュ(2021香港ヴァーズにてラストランで5着、当然ステゴの息子)とかいるしステイだと困るかなと思ってステゴって呼んでます。同様の理由でファインモーションのことはファインではなくインモーと呼んでいます(ファインルージュという現役馬がいる)。

  3. まあウマ娘にはいないんですけど。キンイロリョテイ?し、知らない子ですね……(アニメ未視聴)

  4. もちろん“勝つ”とは1位になることに他ならず、馬券抜きの話なら2着3着は「惜しかったね」みたいな評価。

  5. どけ!俺はお兄さまだぞ!

  6. 本当に説明がめんどい単語。獲得賞金と収得賞金の違いで調べてみてください。

  7. これものすごく語弊あるけど目標は重賞への出走だから問題無いか!

  8. ちなみに今年のエリザベス女王杯は1着〜5着全員重賞未勝利馬、JRA史上初らしい(大荒れ)。

  9. “世界にしか勝てない馬"とも。

  10. 実は2歳時に骨膜炎やってるから怪我が一度もないわけではない。

  11. ちなみにウマ実装競走馬だとイクノディクタスが51戦してて通称「鉄の女」なんて呼ばれてます。管理主義設定の元ネタ。

  12. ドリームジャーニー、訳して"夢の旅路"。ステゴ産駒は往々にして名前がステゴ由来なことが多い。

  13. 父も母も同じ馬。競走馬の世界では異母兄弟だったり異父兄弟だったりがたくさんいる。ちなみにオルフェーブルはフランス語だかで"金細工師"。実はゴールド要素がある。

  14. 陸上で言うところのハードル走みたいなやつ。こいつを知るまで障害競走を知らなかった。なぜか有馬記念で9着になっているしなぜかまだ走っている。でももうすぐラストランなのでまずは完走を応援してます。

  15. 香港マイルにてラストラン5着。香港でラストランってだけでなんか泣けてくるな……

  16. ユーバーレーベンちゃん(ゴルシの娘、シロイアレノムスメ(青鹿毛))はJCで6着。前走考えるとよくやったと思います。

  17. 11月6日には米牝馬ダート最高峰BCディスタフ(GⅠ)で孫娘のマルシュロレーヌちゃん(父: オルフェーブル)が9番人気から勝ってます!ちなみにこれが日本馬による海外ダートGⅠ初制覇。海外芝GⅠを1998年にシーキングザパールが勝ってから23年、まだ制覇してないと思ってなかった……

  18. 収得賞金500万円以下の馬しか出走できないってことです。

  19. 重賞は2着までなら収得賞金をもらえる仕組みになっています。一方それ以外は1着しか収得賞金がもらえなかったため2着で善戦しても……

  20. これが収得賞金との難しいところで、5着以内に入っていれば賞金は貰えます(重賞は2着以内でないと収得賞金としてカウントはされない)。なので馬主的には別に嬉しい。

  21. 記事書いてたらウマに実装されてて笑った。

  22. ウマ娘のアニメでもやったらしいね。マジで見てないので知りません。

  23. ススズの騎手が変わって戦法が変わっていたという話もある。

  24. そういえばソダシも似たようなことしてたなウンスと違って本番では勝てなかったけど

  25. 名前の通り反則じゃないか!と言うのもわかるけど屈腱炎を3度も乗り越えて7歳でGⅠに挑んできたことは本当に凄いです。

  26. 元祖善戦マン。競走成績41戦7勝[7-6-8-20]。3年連続有馬記念3着はすごい。

  27. 個人的にもっと知られてほしい空前絶後の最強馬。最強の未勝利馬だったり最強の1勝馬だったり(案外サクッと2勝したり)した。年代としてはネイチャとステゴの間、BNWと同期。常に最強であり続けたため重賞こそ獲れなかった(?)が、28戦3勝[3-9-7-9]。実はナイスネイチャと4回対戦して4勝しています。

  28. ネイチャおじいちゃんは存命中の最長寿重賞勝利馬です。長生きしてね。

  29. そういえば父はメジロライアン、ブライトと同じく善戦マンだった。

  30. 大阪杯がGⅠになったのは2017年です。ウマのアプリやってると春シニア三冠とかで意識するけどだいぶ最近の話なんですね。

  31. 阿寒湖特別、阿寒湖総大将の他にも後にファインモーションマンハッタンカフェが勝つなど出世レース(本当に?)として条件戦らしからぬ知名度を誇っています。

  32. 最強世代とはいえエルは凱旋門賞目指して半年ほど海外にいるので(普通1ヶ月ぐらい?で遠征を終える)残ってるのはスペとグラスとウンスとキングでした(実はキング呼びもキングカメハメハがいるからあんまりやりたくない)。

  33. ちなみにネタ以外でも「手を抜いて走っていた」「楽をするために斜行していた(柵にぶつかれば鞭を打つ手が止まるため)」「本気出してなかったから50戦しても大きな怪我がなかった」など肉体的ポテンシャルもある。

  34. このときの上がり最速はグラスワンダーの35.1。次がスペシャルウィークの35.9。その次で36.6。いかにグラスの末脚がとんでもなかったかわかりますね。ちなみにグラスの上がり35.1はゴールドシップ宝塚記念3回目での上がりと同じです。

  35. スペの鞍上の武豊氏が間違えてガッツポーズをしてしまうほど僅かな差だったそうです。実際入線の間際と入線の直後ではスペが態勢有利でしたが入線の瞬間だけグラスワンダーがハナを取っていたとか。そりゃ勘違いもするわ。

  36. このときのグラスワンダーは前走に比べて18kgも太っていたらしい。太り気味グラス概念はもっとやれ。

  37. ちゃんとした成績を残せないと子供はおろか、命すら危うい世界です。

  38. エリ女……それはそれとして可愛いからテルツェットちゃんを応援していましたが当然距離延長は無理でした。というかテルツェットちゃんとステゴの馬体重がだいたい同じぐらいなんですが。

  39. ジャパンカップマカヒキ(2017ダービー)、ワグネリアン(2018ダービー)、コントレイル(2020ダービー)、シャフリヤール(2021ダービー)(2019ダービー馬ロジャーバローズはダービーを最後に引退、種牡馬入りしています)と史上最多の4頭ものダービー馬の対決が実現して気分が良くなった。

  40. 7着に"メイショウオウドウ"という馬が入っていて「なんでドトウがこんなところに!?」と思ったことがあります。

  41. ツインターボのとき(1993)はGⅢでしたが1995年にGⅡに格上げされたようです。逃げ馬から逃げるというあのバカコンビすらやらなかったことをやってのけました。とても臆病な馬で、近くに馬がいることを怖がってあんなことになっていたそうです。あとアニメのターボ師匠はウマーマンの動画で見ましたよ(最悪)。

  42. シルバーコレクターの略。銀メダルばかり獲る馬。銅メダルばかり獲る馬はブロンズコレクター。ステゴはどっちなんでしょうね……

  43. オペもアヤベさんもいるしナリブもタイシンもいるしトプロ実装頼むよ〜(任意の競走馬の実装を頼む人)オペラオー被害者の会はどんどん増やしたほうがいいし春天3連続3着は有馬と同じかそれ以上にすごいぞ!あとドトウと似たように京都大賞典でリベンジを果たしていてオペラオーに2度も先着したのはドトウとトプロしかいないぞ!

  44. ドトウは春天に出走していなかったので残念ながら古馬王道GⅠ準完全制覇の珍記録は達成できませんでした。それでも春秋グランプリ準制覇、秋シニア準制覇は達成したんだけど。春天の珍記録枠はトプロに任せておこう。

  45. 2000年以前の記録を見る際には覚えておいてください。特にステイゴールドとかドトオペとかは旧馬齢表記と新馬齢表記を跨いでる馬なので面倒。ドトウが5歳で宝塚勝ったけどオペラオーが5歳で古馬完全制覇してたよな?みたいなこと起こりがち。

  46. アヤベさんは……(アドマイヤベガをアヤベって略そうとした人すごい)

  47. 歩行がおかしくなること。ステゴの後脚とトプロの前脚が接触したらしい。でもなんでステゴは無事だったんですかね……

  48. デジタルが芝もダートもマイルも中距離も走る変態とか言われちゃったのですが、デジタルのせいで初めてダートに出走したクロフネ(どちらも外国産馬で、2頭しかない外国馬枠のうちの1頭はドトウで枠に弾かれた)もダートのレコードを出すなどして新たな変態が見つかってしまいました。今話題のアイドルホース、ソダシはクロフネ産駒だけどチャンピオンズCを見るに芝かな……ちなみにクロフネ産駒の芝2000初勝利(産駒の芝レースとして最長)がソダシの札幌記念らしいです。

  49. この記事書いてたらお亡くなりになられました。ご冥福をお祈りします。

  50. ジャングルポケット(お笑い芸人)の由来はこの馬。2021年3月2日に息を引き取りました。無人島から脱出する番組でジャングルポケット(お笑い芸人)が作ったイカダがこの馬の勝負服をモチーフにしていて本当に感動しました。

  51. リディガドって言ってるけどLITIGADOなのでリティガドだと思います。

  52. ダリアプール表記が主流っぽい。

  53. エクラール表記が主流っぽい。

  54. ここアナウンサーの感情がデカすぎてよく聞き取れなかった。

  55. 残念ながらジョジョ5部の話ではない。名前も特徴的で、"ステイ"(ex. ステイフーリッシュ)だったり"ゴールド"(ex. ゴールドシップ, オルフェーブル(仏語で金細工師の意味))だったり"旅程"(ex. ドリームジャーニー)だったりが受け継がれています。決して「ステゴ一族 黄金の精神」でニコニコ検索してはいけないぞ!

  56. 実は2着になったエクラールくんにも黄金の精神(?)が擦り付けられ受け継がれ、GⅠでなかなか勝てずに(ステゴと違ってGⅢとかは楽勝したが)ラストランで初GⅠタイトルを獲ったそうです。ドラマづくしのレースだな本当に。

  57. 左に持ち直してからの加速が異次元。武さんも「羽が生えたようだった」と称するレベル。一方でこれが常識外れすぎるためラスト150mしか真面目に走らなかったという説もある。

  58. 夕方まで降ってたから夕立でいいんだよ!

  59. 秋風に手を振って っぽいな

  60. 「私の夢」もバンブーメモリーも関係ないだろ!

  61. 誰?ってなったら、30分コースを読もう!

  62. f:id:natsu393:20211216013248p:plain

  63. 『交わした』ってウマ娘的に言えば継承なんだけど、リアルホースだと"交配"なんだよね……


  64. 奇しくも黒鹿毛。一方こいつはデカい(500kg前後)。関係はない。今年の有馬でグランプリ3連覇のクロノジェネシスと共にラストラン。個人的にはクロノジェネシスが1着で有終の美を飾ってキセキが父ルーラーシップのように有馬で出遅れて3着とかやってほしい。

  65. 孫娘のメロディーレーンちゃんにこじつけようかと思ったが、無理だった。メロディーレーンちゃんも有馬期待してる!アイドルがいるだけでグランプリ感マシマシで楽しいですね。

  66. 音符という意味のほうだぞ!決してリズムアイコンのことではない。